転倒!

昨日はサイクリングの日でした。予定より遅い時間帯になってしまったので、近くの山までのコースとしました。16:40スタート。山なのでずーっと上りである。足腰強化の為に、フロントのギアは三段の内、真ん中のギアしか使わないことを心に決めて挑みました。片道約9km。3kmまではダラダラの上り坂だが、そこから先は厳しい坂が続きます。途中一箇所ある展望所で水分補給をし、それ以外は漕ぎ続けました。立ち漕ぎをすると楽になりますが、重心が前に行き過ぎて、後輪が空転しバランスを崩しそうです。それでも、50分程かけてなんとか頂上に辿り着きました。頂上で30分ほど夕日を眺めながら休憩し、山を下りました。この頃では18:00で暗くなりかけます。そろそろ点灯しないと木陰の中を走るには暗くて見えません。また、ブレーキをかけ続けないと直ぐに30km/hを越えてしまいます、道も狭いのでとても危険です。普通に帰ると15分くらいで家に着いてしまうので、もう少し足を延ばそうと、別の降り口から遠回りするコースを選びました。途中、民家があるところは、道も広くなり舗装も奇麗だし気持ちよく下れました。しかし、民家が途切れるとまた道が細くなっています。丁度カーブミラーがある曲がり角に差し掛かった時、「ガン」と何かにぶつかりバランスを崩して倒れてしまいました。ライトは吹っ飛び、サイクルコンピューターもどこかに飛んでいきました。それよりも、どこかで肺の部分を強打したらしく息が苦しい、「肋骨にヒビが入ったかなぁ・・・?」とぼんやり考えました。二、三分はそのまま動けませんでした。遠くでライトが点滅しています。暗い中、徐々に体のあちこちから痛みの刺激が伝わってきます。左膝、右ふくらはぎ、左肘、右胸、右手のひら、左親指の付け根、唇。自転車は・・・ハンドルのバーエンドから上に突き出していたエクステンションが下に曲がり、チェーンが外れ、「んーん、この程度で済んだか?明日、明るいところで確かめよう。ギアは変わるようだし、まぁ、乗って帰れるな。」 そうそう、どこかへ飛んでいってしまったサイクルコンピューターは、そこから7,8m下の側溝に落ちていました。ライトを当てて確認すると、キズはついたものの正常に動いているようでした。「さすがCATEYE、軽くて丈夫だ」
そこから家までは6km程。すっかり暗くなっていたから見えなくて良かったのだが、膝とふくらはぎからは血がダラダラと流れ、靴下は血で滲んでいました。服は長袖を着ていましたが、肘のところと腰の部分はボロボロに破けていました。ほうほうの体で帰り着くと兎に角、傷口を洗って消毒したい。突き指もしているので、服を脱ぐのも一苦労。温めのシャワーを浴びながら、傷口にお湯を当てていく。普通なら、優しく感じれるほどのお湯が傷口に滲みて痛い。膝頭を5cm程擦り剥き、その上部は打撲。右ふくらはぎは、ペダルのギザギザが長さ10cm、深さ2ミリ程に食い込んだ痕がある。掌はグローブを偶々していたお陰で、2cm程の切り傷で済んだ。黒の合皮のグローブだった為に、その色が掌を中心に黒く焼きついた感じで皮膚にこびり付いている。グローブには大きな穴が空いてしまったが、この程度で済んで良かった。ギターは暫くしたら弾けそうだ。肝心の肋骨の方だが、シャワーを浴びた後、看護婦である兄嫁に確認してみたかった。兄は透析専門だから、当てにならない。携帯で、連絡したら、折り返しかかってきた。開口一番、「肋骨の事で聞きたいんだけど」といい終わらないうちに、「そんな事知るか、(医者に)診て貰えばいいだろう!」と残業疲れもあるのか剣もほろろである。「用があるのは、兄貴じゃないんだよ」と心で思ったが、「はいはい、そうだね。じゃね」とあっさり切った。私としては、肋骨にヒビが入ったときの対処法を聞きたかったが、どうせ痛み止めの注射で、ギブスをはめて、安静にすることだろう。と思い、それ以上突き詰めませんでした。さすがに昨夜は寝返りどころか、微動だにできませんでした。一日経った今でも、大きく息を吸い込むと痛みが走るが、これが肋骨による痛みなのかそれともその部分を強打したことによる痛みなのか判然としませんが、放っておくことにしましょう。昨日のTVで、グリズリーに襲われ、大腿骨が見えるほどに食いちぎられたハンターが、ガス壊疽の危機にも関わらず、救急医療により2週間で馬に乗って、普通に生活できるようになったというから、私のケガの程度でいけば、一週間で治るだろう。・・・私は、楽天家です。