ボンボン達のなんちゃって政治

昨日の朝から気分が悪い。
中国漁船衝突事件における船長の突然の釈放。大きなVサインを示しながら、してやったりのしたり顔。『盗人猛々しい』とはこの事です。政府が用意したチャーター機で、政府の要人達に出迎えられて、花までもらい、まるでヒーロー扱い。本来なら花ではなく手錠なのに。中国政府としては、これで尖閣諸島沖を縦横無尽に航海する切っ掛けができたというものです。民主主義国家でない中国に、日本人が考えるような理屈は通じません。バブル崩壊後に、挙って中国に進出した日本の企業がことごとく中国に搾取されました。政治家は民間人がこの時受けた経験を生かしていません。何事にも性善説で事に当たるために、全て後手に回ってしまいます。「相手の出方を待って・・・」そこには主体性はありません。「アメリカとの日米安保条約・・・」そこには自分で解決する能力もありません。いつも、アメリカの影に隠れながら、コソコソしています。『高度な政治的判断』といえば国民には聞こえは良いが、実際には、「今僕んちは経済的に厳しい状況にあります。今中国と喧嘩になれば、お金が貰えなくなります。ボクちゃんは貧乏が嫌いだし、喧嘩も弱いけど、僕には用心棒がいるから手を出さない方がいいよ。でも、今用心棒の給料が高いから、本当に働いてくれるかどうかよくわからないんだけどね。」という状況です。『サムライ日本』は、サッカーだけの話なのでしょうか?『白洲次郎』が見せた日本人としての誇りは、もう過去の話なのでしょうか?『三権分立』を基本とした民主主義国家はどうなってしまったのでしょうか?これで、北方四島の返還も夢のまた夢になってしまいました。