ふたご座流星群

何日か過ぎましたが、12月14日の『ふたご座流星群』について記録として書いておこうと思います。
 
今回は、太平洋側のかなりの地域で良い観測、撮影が出来たのでは、と思います。
月は夜半過ぎにしか出ないし、前日まで雨だったので、大気中の塵も少ない絶好の条件でした。
道路の凍結だけが心配でしたが、全く問題なし。
車で30分ほど行った、山頂近くのテニスコートには当然ながら、誰も居ないので独り占めです。
今回は、直前に親父の為に買ったPentax MX-1も借りて、Panasonic FZ200と二台体制です。
MX-1は製造中止になりましたが、F値が1.8-2.5とすこぶる明るいレンズです。それに最長30秒まで露出できるので、星の撮影に一度使ってみたいと思っていました。残念なのは、インターバル撮影が出来ない事リモートスイッチが有線でない事です。
流星は、いつどの方角から出るのか、全く予測できないので、カメラ任せにシャッターを切りまくるしかありません。
それで、撮影できたのが以下の写真です。
 
イメージ 1写真を拡大するとよく判りますが、右上のカシオペア座付近に見える線が流れ星の軌跡です。それとは別に、左下に見える赤く光っている線は、飛行機だか何かの人工物だと思います。
先程のカシオペア座を左に辿っていくと、中程にアンドロメダ大銀河のボーっとした広がりのある光が見て取れます。
また、カシオペア座から下の方に向かっている光の帯が天の川です。
 
写真データ:Pentax MX-1
絞り f1.8 SS30秒 感度ISO800 焦点(35mm換算)28mm  
 
 
イメージ 2カメラをセットして最初のショットで撮れた一枚です。
冬の星座の代名詞、オリオン座に向けてインターバル撮影を行いました。するといきなり右下のように大きな流れ星が写りました。前回のしし座流星群の時にも見たのですが、とても近い所に堕ちてくる感じで、丁度『ハウルの動く城』の一場面を思い出させます。
写真データ:Panasonic FZ200
絞りf2.8 SS25秒 感度ISO1250 焦点(35mm換算)27mm  
 
 
イメージ 3写真中央下側に流れ星が写っています。
大体、こんな感じで写るのが多いようです。
ふたご座、こいぬ座、かに座の間に見えていますが、線を辿っていくと確かにふたご座の方から飛び出してきたようです。
 
写真データ:Panasonic FZ200
絞りf2.8 SS25秒 感度ISO1250 焦点(35mm換算)27mm  
 
 
イメージ 4写真右側に流れ星が写っています。
いっかくじゅう座からおおいぬ座にかけて。
 
 
 
 
写真データ:Panasonic FZ200
絞りf2.8 SS25秒 感度ISO1250 焦点(35mm換算)27mm  
 
今回、撮影時間は9時過ぎから11時15分過ぎまで約3時間行いました。
氷点下の寒さで、撮影終了時には、三脚からカメラまで霜で真っ白になってしまいました。
しかし、カメラには、SANYO eneloop neck warmer のヒーターをレンズに巻きつけていたので霜が付かずに三時間以上撮影できました。今回はずっと広角での撮影だったので、効果は絶大だったようです。以前望遠で撮影した時は、レンズが前に出る分、効果が半減したようで、ブロアーとの併用で撮影しました。
 
番外編
イメージ 5今回の撮影は、Pentax MX-1の実力を見てみたい事もありました。
左が、今回の撮影で一番星が綺麗に写っている写真です。
西を向いて撮影したので星の位置関係が判りにくいかもしれませんが、右上から左下を辿ると、ヒアデス星団、プレアデス星団(昴)、アンドロメダ座カシオペア座が見れます。右の下の方には、この中で一番明るいぎょしゃ座のカペラが見れます。 
 
写真データ:Pentax MX-1
絞り f1.8 SS30秒 感度ISO800 焦点(35mm換算)28mm
 
レンズが明るいので、ISO800で30秒も開けても、ノイズが少なく星が綺麗に写るようです。
∞遠点の設定もあるので、ピントが合っているかの心配もせず、撮影が楽でした。
これで、インターバル撮影が出来たら言う事無しだったのですが。
仕方がないから、無線のリモートスイッチを買って手動でスイッチを押すしかないのでしょうか?
でも、私のカメラではないので、それ程借りるわけにもいかないから、このままかなぁ。