埼玉防災ヘリ事故

またしても、防災ヘリ事故である。
昔、アメリカでヘリコプターのインストラクターをしていたので、この手のニュースには敏感なのだが、もう日本に帰ってきて10年近くになるので、さすがにもう知り合いは少ないだろうと思っていて、ちゃんとニュースを見ていませんでした。そうしたら、一年以上連絡を取っていなかった知り合いから連絡があり、『○○○のN君かも知れないですよ』との事。ニュースをよく見てみると、確かにあのN君である。多少オジさんになってはいたが間違いない。墜落原因を調べているようだが、かなりの部分で急激な天候の変化によるものでしょう。夏は、急激な気温の変化による突風が起こりやすいので、特に山沿いでは慎重なオペレーションが必要です。不時着するにしてもあのような山の中で、しかも高さも充分にないのでは助かる手立てはありません。ジェットエンジンが2基搭載されていれば、仮に一つが停まっても安全に運行できるので2基とも同時に停まったとは考えにくいです。テイルローターに何かが当たったのであれば、落下の際にクルクルきりもみ状態で落ちるので、生存者の目撃証言である程度判るはずです。
昨夜は、アメリカでの写真を引っ張り出し、N君と当時姉弟のような形で来ていたYさんと私の三人で撮った写真を見ました。私の直接の生徒ではなかったのだが、生活面をサポートするためにいろいろお世話していました。この写真は、彼が床屋に行きたいというので連れて行ったのだが、お世辞にも上手とはいえない仕上がりなので、使用前使用後という形で大笑いしながら写真を撮ったときのものです。訓練の方は、出来の良いYさんに叱咤激励されながらも明るく頑張っていたようで本当に懐かしく思います。ライセンスをとって日本に帰った後の事は知りませんが、自分の進む道を違えずに進んでいたのですね。結婚して小さなお子さんもいたとの事。残されたご家族の事を考えるとどうしようもないのですが、唯、唯ご冥福を祈るばかりです。