自在鉤(じざいがぎ)


近所(?)のお爺さんが持参して来ました。イメージ 1
自作の自在鉤です。
あまり馴染みが無いと思いますが、よく囲炉裏(いろり)の上に下がっていて鉄鍋や鉄瓶を掛けて使用します。
自在鉤という通り、掛ける長さを自由に調整できます。


茶や華をする和室にはよく似合うと思います。
残念ながら、私はお茶もお華もしないので貰っても使い道が無いのですが、そのお爺さんは、この自作の自在鉤をどのようにして作ったかを解いてみないかという事で持ってきました。


お爺さんは、以前通っていた居酒屋にこれが掛かっていて、その仕組みを知りたいが為に、そこに通ったそうです。
何日も通って、ただひたすら焼酎を飲みながら考えたようです。イメージ 2
そして、ある時閃いたとの事です。
仕組みが分かってからは、もうそこには行かなかったということです。



右の写真が、爺さん自慢の要の部分です。
何という部分かは知りません。
横木に鯛だの鯉だとかで芸術性を出しているのがほとんどで、ネットで見てもこんな構造のものは見かけません。
本人曰く、『知恵の輪』という事です。




この写真の竹の部分は三つの部品から成っています。イメージ 3
(下は、反対側から見た写真です)
上の竹の間に、下二つの竹が入っています。
この下二つは繋がっています。
上から二番目の竹はリング状になっています。
どの部分も割れていません。


そのお爺さん曰く、「今まで色んな人に見せてきたが、今まで誰一人解けた人はいない。東大出た奴にも見せたが、結局解けなかった。」ということです。

傍から見ると、なぜその部分に拘ったいるかは謎ですが、思考のトレーニングにはなるようです。
ちょっと考えてみてください。
私もまだ解決出来ていません。


イメージ 4

お爺さんが死ぬ前に教えてくれるとの事ですが、その前に解決してみたいものです。

一応、横木の部分も大写ししておきます。
実に質素な造りです。