サロモンの登山靴が・・・

昨日は、知り合い5人で山登りに行って来ました。
全国的に梅雨明けといいつつも、私の地域はまでです。朝は、鮮やかな夏空が広がっていましたが、山頂付近はガスが掛かっていて頂上からの見晴らしは期待できません。それでも、日程に余裕が無い私達は登り始めました。
山は1700mクラスの中級コース、片道約2時間を予定しています。登山は2年振り位でしょうか。始めは、久し振りの登山で心もウキウキ、調子良く登っていました。しかし、30分も登る頃には、一気に私のペースはスローダウン。若者二人は先に行ってもらい、残り三人はゆっくり登る様に自然となってしまいました。道自体は整備されているので迷うことはありませんが、所々崩れいてるので、ロープを伝って登る箇所がいくつもあります。おまけに途中から霧雨になり、それから雨へと変わっていきました。シャツはもう、汗でびっしょりなので特に濡れても構いませんが、携帯とかカメラとかはマズイのでリュックに仕舞い込み、持ってきた大き目のビニル袋でリュックカバーを作って被せました。雨はシトシトと降り続きます。と、何かにつまづいた様で脚を取られてしまいました。足許を見ると、なんと「ぺロッ」と足の裏がめくれています。正確には、登山靴のソールが剥がれて踵の部分が一部靴にくっ付いているだけの状態になってしまいました。『まさか、こんな事になるなんて!買って、10年以上経つけど、回数にして10回くらいしか履いていないのに・・・まだ、もとを取っていないぞ・・・』『GPSとかを買わなくて良かった。こっちの修理か買い替えの方が先だ。』そんな事が、頭の中を駆け巡りました。まぁ、兎に角このままでは歩きにくいので、完全にソールを剥ぎ取ってそのまま歩きました。雨がジャカジャカ降ったときのことも考えてスポーツサンダルも持ってきていた筈なのに、車の中に置いてきてしまいました。中敷のプラスチックが剥き出しの状態では、雨に濡れた木や石の上では滑って危険。何度もよろめき、海老反リながら頂上を目指しました。
頂上には、先の二人の他に10人位いました。視界はやはり良くないけど、雨は降っていません。到着の時に、ズーッと手に持っていたソールを見せると、感心と関心の言葉が行きかいました。一時間ほど、頂上でビールを飲んで昼食を取り下山しました。中腹では、やはり雨に打たれました。足の裏には、石やら枝とかが挟まるので、それを取りながらの下山です。その内、とうとうもう片方の靴も同じように「ぺロッ」とソールが剥げてしまいました。周りは、「オオッ、これで高さのバランスが取れますね。」とか、「軽くなりますね」とか言ってくれるが、こちらとしては、これで踏ん張りが利かなくなるから、両足を石の上や木の上に乗せないようにしなければ!と気が気ではありません。今度は、なんだか紐が緩くなってきました。見ると紐の留め具が、プラスチックの台座ごと剥がれています。水が中に入らないような工夫で、甲の部分は布の上のプラスチックの台座に固定するようになっているイメージ 1のだが、それがそのまま剥がれてしまって、プラプラとぶら下がっています。もう、いつでも靴がすっぽ抜ける状態です。取敢えず、紐を足首にイメージ 2巻き付けて脱げないようにしました。それから、いよいよ底から水が染み込んできました。もう靴としての役目は、80%終わっています。『裸足よりマシ』そんな状態です。当時としては、登山靴らしくないおしゃれなデザインとカラーリングだけで買ってしまったものが、今や見る影も在りません。それでも、何とか無事に下山できました。さすがサロモンと云うべきか?最後に、その雄姿を見てください。
今朝、その雄姿も親父によって不燃物のゴミに出されてしまい、見ることは叶いません。