変形性膝関節症

昨日、親父が長年患っていた『変形性膝関節症』の手術を受けました。
私の記憶では、親父は40代の頃から痛がっていたようなので、約30年間我慢していたことになります。
膝を悪くした原因は、ある時土手から飛び降りた時に着地を失敗してだとか、お祖父さんも膝が悪かったから遺伝かしらとか。元々親父は細身で、身長162㎝体重50㎏位だったのだが、ビールが大好きで、毎日2ℓ位以上飲みます。その他にも日本酒を大体1合以上飲みます。その甲斐あって、今では体重も65㎏以上のみごとなビール腹に育ちました。血圧も高いし、血圧を低くするワファリンを飲みながら、アルコールを摂取し続けています。痛くなって膝に水(?)が溜まれば、病院に行ってその水を注射器で抜いてもらっています。
その親父が、去年の11月位から、「年が明けたら手術をする」と言って来ました。さすがに痛みに耐えられなくなったようです。ここで余談だけど、お祖母さんの四十九日をする段にあたり、親父がお墓の様子を見に行くと、墓の中の骨壷が水で一杯になっていました。そこで、その水を納骨の際に川に捨てた翌日から、膝の痛みが和らいで不思議がっていました。しかし、この時は既に手術の予約を入れていた後なので、そのまま手術に踏み切った訳だけど。親父の場合、ワファリンを飲んでいる為に手術後の出血が止まらなくなる心配があるので、手術の一週間前から薬の調整の為に入院しなければなりません。
 
さて、いよいよ明日が入院という夜、親父は長期入院になることで妙に興奮していて、まるで遠足前の子供のようでした。「あー、初めての長期入院かぁ。ワクワクする」などと言っては、見ているテレビのCMなどにもいちいち反応している始末。こんな時は無視するに限る。一々付き合っては居られない。
 
入院初日。
夕方必要なものが無いかをメールで確認したら、「発泡酒のことですが」とタイトルのメールが来た。中身は何も書いてない。そこで、「それがどうしたの?」と返信したら、「持ってきて欲しいということです」と返してきた。さすがに、これには頭に来た。これは、もう無視するに限る。すると、「こちらで都合がついたので、結構です」と送ってきた。やはり、飲む積りだ!完全にピクニックか旅行に行った気分である。病院は旅館じゃないぞ!勘違いするな親父!
 
入院二日目。
昼過ぎに、ひょっこり親父が帰ってきた。「干していた洗濯物を取り込みに来た」と言っていたが、手にはいつもビールをいれる自分で作った竹篭を持っている。冷蔵庫の方に行って、ドアを開ける音がした。そのまま、黙って病院に戻っていった。後で確認すると、発泡酒の250ml缶の6本が無くなっている。都合とはこのことだったか!
 
手術後当日。
親父が入院して初めて見舞に行きました。病院関係者の兄と兄嫁が付き添ってくれていて、あれやこれや段取りを説明してくれました。心配性の兄の話は、一寸鬱陶しいのですが、まぁ、こんな時はそのレベルに併せている方が良いでしょう。手術は、親父の場合は麻酔の量を減らさなければいけなかったようで、その為にかなり痛かったようです。私が行った時、丁度親父が目を覚ましました。顔全体も心なしか腫れているようです。手術した足はぐるぐる巻きに包帯が巻いてあり、もう片方の足の細さが余計目に付きます。親父の場合は、骨を削って、人工関節が埋め込まれています。親父の話では、いつもの痛みは無くなったようです。明日からは、もうリハビリが始まるとの事。退院予定は2月15日。しっかり、リハビリをして出てきて欲しいものです。さて、ビールの催促はいつくるのだろうか?