ジャンプスターター(モバイルバッテリー)の利用~カメラ用外部バッテリー

今回の『ふたご座流星群』の撮影は、結構満足いく結果になりました。

その際に活躍したDC-DCコンバーターについて書いておきます。
私が持っているジャンプスターター(モバイルバッテリー)は、BESTEK Multi-Funcrion Jump Starter というものですが、これを使ってカメラの外部バッテリーに対応出来るようにしました。

このバッテリーは、出力端子がUSBとDC(外径5.5mm×内径2.1mm)がそれぞれ1個ずつ付いているだけです。
USB端子が2個あるなら、USB(5v)からDC(9v)に昇圧してくれる製品が既にあるので、それを買うだけで済みます。
私の場合、USBは『夜露対策ヒーター』(2017.9.26記述)で使用するので、DC端子を利用するしかありません。

このバッテリーのDC出力は(19/16/12v)と設定できます。
そこで、12vを9vに降圧して利用することにしました。

必要な部品は、全てネットで購入しています。
以下にその部品を挙げておきます。

(部品)

 ・DCコネクター オス (5.5×2.1) 2個  154円×2 エルパHK-DCP01H DCプラグ
 ・DC-DCコンバーター (12v-9v) 1個  360円 IPOTCH DC-DC ステップダウン 電源モジュール  12V (11-16V) to 9V                                                                                                                        
 ・延長コード(1m) 1本 (必要な長さに応じて) 302円 1m 延長コード DCコネクタ
 ・変換コネクター 1個 (カメラのDCカプラーに応じて) 148円 SODIAL(R) 4.0x1.7 mmオス-5.5x2.1mmメス

以上で 1,118円の出費になりました。(値段は、参考程度に考えて下さい)

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写真上部に「スイッチ付きのコネクター」が写っていますが、別件でコネクターのメスとスイッチを使用するので、切ってオスの方だけを今回利用します。


(作り方)

作り方と云っても、要はDC-DCコンバーターの両端にDCコネクター(オス)を半田付けするだけです。
注意する点は、① +、-を間違えない事
          ② しっかり絶縁する事
          ③ しっかり半田付けする事
(至極当たり前の事ばかりでスミマセン)

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右端のコネクターを外部バッテリーに接続します。
左に写っているのは、Panasonic用のDCカプラー(社外品)です。



(総評)

DCカプラーからは約9.3v程度が出力されます。
元々DCカプラーには、家庭用電源から8.4vが出力される電源アダプターがついていました。
従って0.9v程出力が高くなってしまいますが、無事に利用出来ています。
その辺の仕様は、外部の者にはよく分かりませんが、自己のリスクでもって無事目的を達する事が出来ました。
さて、実際流星群を撮影するに当り、夜通しシャッターを500枚程(約7時間)連続運用しました。外は氷点下4℃にもなる寒さでしたが、撮影を中断することもなく無事に終わりました。
DC-DCコンバーターは中国製のしかも非常に安い商品なので、その耐久性は全くナゾでしたが、今回は大丈夫でした。将来的にわたり無事に使えるかどうかは判りませんので、使用前には必ず出力のチェックをして運用したいと思います。
それから、このBESTEKのバッテリーですが、夏場は夜露ヒーターが要らないかもしれませんが、同時に運用しないとカメラへの電源だけでは直ぐにバッテリーを供給しなくなります。メーカーからの説明では、「抵抗が小さい場合、保護回路が働き、バッテリーの供給を停止する」ようです。この対策としては、やはりUSBでの同時運用しかなさそうです。

以上、長時間の動画撮影やインターバル撮影で、途中でバッテリーを交換したくない場合の有効な手立てとして一考してみて下さい。但し、運用は自己責任でお願いします。

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