蛍の撮影

久しぶりの書き込み。
毎日ブログ更新する人を尊敬します。
色々毎日あるけど、段々億劫になるのも事実です。

そこで、蛍に関する今年の総評として記述しておきます。
ブッポウソウ」の撮影に現を抜かしていたので、蛍の撮影が後回しになっていました。
それで、親父から蛍が居たという知らせを聞いた5月30日にいつもの場所に出掛けました。
時間は10時近かったので、正直期待していた程の数ではありませんでした。
以下がその時の写真です。

イメージ 1

夜の撮影なので、AFは利きません。必ずMモードです。
使用機材はNikon D7200 に 古い28-70mm(F3.5-4.5)のDレンズ。
シャッタースピードは30秒固定。(出来るだけ蛍の光の軌跡を長くしたいため)
ISOは3200でf5.6に露出補正+0.7になってました。
現場でモニターを確認しながら、微妙に調整してしまったので、こんな結果になっています。
カメラの性能が良くなっているので、高感度でも粒々のノイズは少なく安心ですね。
蛍の光の量も増やしたいなら、水を張った田圃を利用します。
あとテクニックとして、カメラに『多重露出』がついているなら、それを利用するのも手です。
カメラにそんな機能が無くても大丈夫。ちょっと面倒ですが、画像ソフトで同じ構図の写真を複数枚重ねても出来ます。確か『比較(明)合成』だったかと思います。星を撮影する人にとっては、普通のテクニックのようですね。
まぁ、でもやりすぎにはご注意。


調子に乗って翌31日も出掛けました。

イメージ 2

時間帯が昨日より少し早かったせいか、少し多く飛んでいました。
じっと観察していると、右に左に蛍がまとまって移動するので、そのタイミングを合わせて、またしっかりと蛍との距離を詰めて撮影しました。昨日の写真よりは遠近感が出たかな。
昨日よりISO感度が低い1250でしたが、背景の右奥に家があり、またナイター照明が反射していたので、少し背景が明るすぎたでしょうか?まぁ、水面と合わせて良いアクセントになったようにも感じます。


それから、一昨日の6月5日、時間はやはり10時頃。
この日は、何だか肌寒くて期待薄です。
案の定、数もグッと減って、あまり飛んでいません。ほとんどが葉に留まっています。
今年の蛍の宴は、終わりに近づいているようです。
そこで、クローズアップの写真を撮ってみることにしました。
仕様レンズは、これまた古いAF MICRO NIKKOR 105mm F2.8 Dです。
(個人的に、この大きさのレンズがカメラとのバランスも相まって、一番好きです。)
それで撮ったのが以下の写真です。

イメージ 3

夜のクローズアップ撮影は根気が要りました。
偶々足元にいた蛍を対象としましたが、これがなかなか光らない。光っても、その光が弱弱しい。数分も光らないから、どこかに行ったのかと思う頃に微かに光る。対岸の元気に光っている蛍に対象を替えたいが、足場が悪い。そんなこんなで、この一枚の写真を撮るのに一時間近く掛かりました。粘りの一枚です。
蛍が光らなかった以外の、時間が掛かった原因は、主に「ピントが合わない」です。

・草が折り重なっているのでAFが迷う。(それで、AFは諦めてマニュアルで行う)
・光っていない間も蛍が動き回っている。
・小川からの微風で草が揺れる。
・使用した雲台が、古い三軸雲台(Manfrotto 141RC)だったため、微妙な動きが苦手。
・リモートシャッターを使用していないのでシャッターが切れる間に対象が動く。(セルフタイマーを利用)

今まで、夜景や星の撮影をしてきましたが、この日程リモートシャッターの必要性を感じたことはありませんでした。それから、微妙な動きが可能な微動雲台かビデオ雲台があればベストでしょうね。
まぁ、資金の少ない私は、この古い雲台の手入れと調整で対応しますかね。

今年も、今日から梅雨に入ったようで、蛍撮影も最後でしょう。