巨大オオクワガタの思い出

巨大オオクワガタの思い出は、40年くらい前になります。
私は当時小学校1年生で、夏休み直前。休み時間、教室の前の方に子供達の大きな輪が出来ていました。
上級生が持ってきたクワガタに皆が群れているのです。
皆が屈んで見ているその中心に、果たしてその巨大なクワガタの姿がありました。
赤黒いノコギリクワガタや緑色したミヤマクワガタの横に、「でーん」と鎮座した真っ黒い姿、それはノコギリクワガタのゆうに2~3倍にも達し、まるで「」のようでした。もうビックリして、「こんなのが山の中にはいるんだ!」と、もう羨ましくて、欲しくて欲しくてたまりませんでした。その後、私がなかなかそこから離れないでいると、その持ち主の上級生は、なぜだか私のことを知っていて、「あぁ、お前はそこの店の子やろ。そしたら、これをやる。」といって、ノコギリクワガタをくれました。私は、その巨大なオオクワガタが欲しかったのですが、さすがにそれは言えませんでした。
 
今思っても、あのサイズは12㎝以上ではなかったかと思います。子供ゆえの大きさに対する歪みがあるのでしょうが・・・。
残念ながら、その記憶は他の同級生にもありませんし、その地区の上級生にも聞いてみましたが、その記憶はありませんでした。未だに私だけの記憶に留まっています。いつかその記憶を共有する人に会いたいものです。